Final Cut Proを購入してずっといじっていたのですが、ズームインする方法がわからなくて30分くらい詰まったので覚え書きです。

やりたいことはこんな感じ。単純に画像を動画上でいい感じに動かすだけならKen burnsで良いのですが、そうじゃなくてズームした状態で固定したかったのです。
キーフレームを設定する
このような場合、キーフレームが必須となります。
下のタイムラインでズームしたいクリップのサブメニューを出します(右クリック、もしくはcontrol クリック)。
ビデオアニメーションを表示をクリック

すると以下のようにアニメーションのタイムラインが開きます。

タイムライン上で、適当な位置に再生ヘッド(再生地点のバー)を合わせます。
右上のインスペクタを操作します。表示されていない場合は⌘ 4を押下します。
インスペクタ上の変形にチェックを入れて(おそらくあらかじめ入ってると思いますが)、変化させたい項目のキーフレームを追加させます。キーフレームの追加は下図で示す場所をクリックします。

表題のとおり、ズームをしたい場合は位置と調整(全て)にキーフレームを追加します。調整(全て)にキーフレームを追加すると、調整(X方向)・調整(Y方向)に自動的にチェックが入ります。
キーフレームの注意点
注意してほしいのは、キーフレームに設定した値はキーフレームより前から、キーフレームまでの変化となります。

なので、フレームの開始以外からズームを開始したい場合は以下のどちらかのような形になります。

両者の違いは先頭にキーフレームがあるか否かです。
パターン①(ないパターン)はズーム開始までがデフォルトの値。
パターン②(あるパターン)はズーム開始までに最初から値を設定しておきたい場合となります。この場合、先頭と2番目のキーフレームは変形にセットする値が同じになります(=変化なし)。
キーフレームに変化をつける
今回はフレームの再生が始まって数秒後、デフォルトの値からズームを開始するという説明で行きます。
下図でいうと、最初のキーフレームが過ぎ去った後、2番目のキーフレームに設定した値に変化させる、という形になります。

キーフレームを編集する際に注意してほしいのは、編集するキーフレームを選択する際は、そのキーフレームに再生ヘッドを合わせないといけないということです。ただクリックするだけでは選択されないので注意してください。

上図では2番目のキーフレームをクリックしたあと黄色になっていますが、右上にあるインスペクタを見ると再生ヘッドがある1番目のキーフレームが開かれています。
インスペクタにある矢印をクリックしても移動できます。

変形の値は、インスペクタから値を編集するか、もしくはプレビューから直接マウスで動かす方法があります。
ちなみにわかりづらいですが、調整(全て)で拡大率を操作します。


そして出来上がったのが以下になります。

最初のキーフレームには初期値が入っています。2番目のキーフレームに拡大する値を設定。最初のキーフレームに関しては「初期値から初期値へ変化させる」と考えた方がわかりやすいかもしれません。その場合、2番目のキーフレームは「初期値(を設定したキーフレーム)から設定した値へ変化させる」となります。
ちなみに(1)初期値から少し時間が経ち(2)ズームインした後(3)少し待機してから(4)ズームアウトをする場合は以下のようなキーフレームになります。
各数字とキーフレームの順番が対応しています。


ちなみになんか気持ち悪い動きになったり、座標は動いていないのになんか動く時はプレビュー上の「変形」でキーフレームを右クリックして「スムーズ」から「直線上」に変更してみてください。

それでもダメならキーフレームを全て削除して作り直した方が速いです。